寄付をする患者会へ入る

大須賀 直人

先生紹介

長野県

松本歯科大学

歯学部

教授

コメント

低ホスファターゼ症(HPP)は先天性骨疾患であり、TNSALPの欠損により引き起こる疾患です。血清アルカリホスファターゼ(ALP)値が低値であり、局所のリン濃度の低下することから、くる病様変化もみられます。骨変形、四肢短縮、けいれん、高カルシウム血症、体重増加不良、頭蓋縫合の早期癒合、病的骨折等もみられるのが特徴です。また、本疾患では乳歯の早期脱落の発生率が高いとされ、乳歯の早期脱落は栄養摂取や生活面で問題になります。

私もこれまで数例の症例に携わってまいりましたが、乳歯の早期脱落部に小児義義歯を装着し審美的回復のみならず発音機能ならびに咀嚼嚥下機能の回復を行い、歯列咬合の管理を行って参りました。低ホスファターゼ症のお子さんの支援を行いたいと思います。 歯や口のことや治療のことで疑問があれば遠慮なくご相談ください。